人生を変えた光 ―NYで見つけた、一筋の光

人生を変えた光 ―NYで見つけた、一筋の光
好奇心の軌跡

人生を変えた光 ―NYで見つけた、一筋の光

2003

人生には、自分一人では開けられない扉がある。

離婚をして、少し塞ぎ込んでいた頃。
そんな私を見かねた幼馴染が、ぽつりと言った。

「ニューヨークに行こうよ!」

その一言で、私の人生は動き始めた。

ニューヨークでは、一眼レフカメラを首から下げ、とにかく夢中でシャッターを切った。
街を歩き、景色を眺め、人を見て、空気を感じる。
セントラルパークでベーグルを食べながら、マンハッタンの景色をぼんやり眺めていると、
不思議なくらい心が軽くなっていった。

街そのものに、エネルギーがあった。

そして、私を夢中にさせたのは、本場のエンターテインメントだった。

ブルーノートで聴いたジャズ。
オフ・オフ・ブロードウェイで人気だった『ブルーマン』。
青い顔の男たちは、一言も言葉を発しない。
それなのに、会場中が笑い、驚き、一つになっていた。

「また、言葉を超えてる。」

パリで感じたあの感覚を、ニューヨークでも感じていた。

そして最後に観たのが、『ライオンキング』。
ようやく手に入ったのは、一番後ろの簡易席。
それでも照明が落ちた瞬間、目の前には広大なサバンナが広がっていた。

動物たちが舞台を自由に飛び回る。
そこにあったのは、舞台装置でも衣装でもなく、「想像力」そのものだった。
演者とクリエイターが、本気で楽しみながら創り上げた世界。

暗闇の中に、突然、光の道ができた。その遊び心と熱に、私は言葉を失った。

「こんな世界を創る人になりたい。」

その時、初めて心からそう思った。

ニューヨークを後にする頃には、もう迷いはなかった。

「舞台衣装家になろう。」

あの日見つけた一筋の光は、進むべき道を照らしてくれた。
そして今も、その光は私の中で灯り続けている。

この星が生まれた日
📍
New York, USA
年代
2003年
この星は、次の星へつながっていきます。
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